「自分軸を見つけるために今日から出来ること」

インタビュアー:自分軸を見直すタイミングなど決めていらっしゃいますか?

長谷川朋美:ファンの方に対してや、セミナーでも一貫して言ってるのは、自分の軸の事を“being”(ビーイング)という言葉で伝えていて。自分の価値観とかテーマをまず決めて、そこに沿った選択を繰り返して行く。それを継続するのみという感じ。だから振り返るタイミングというよりは、常に自分がどうありたいかは決めていて、結構自分と仲良しなんですよ。常に「今やだよね?」とか「うんうん、それいけてる!」とか、「これ楽しいよね!」とかそういうやりとりを自分とする中で、「それって私らしくなくない?」「なにが大事なの?」とか、「だって自由でいたいんでしょ?」とかそういう自分自身との会話で、軸を意識するような言葉が多いのかなって。
私の場合は自由でありたいとか、常にクリエイティブでありたいしチャレンジし続けたいって思う。その価値観が凄く強いので、それにちょっと沿わない自分の選択をしようとしたりする時に、自分の中の自分が出てくるんですよね。「それってちがくない?」「それで本当に納得できるの?」みたいな。そうすると「あ!…やめます」って決めたり出来るんです。

インタビュアー:本の最初の方にも“being”(ビーイング)の事が書いてあって、本を読み進めていくうちにちょっと迷ったら最初の方に戻ってね、って書いてあるのが印象的で。“being”(ビーイング)を意識しない方はやっぱり振り返るタイミングを先延ばしにしてしまいがちだったりすると思うのですが、そういった方に、例えばこれを毎朝やってみようとか、夜日記を付けてみようとか。なにか小さなすぐに出来るステップってありますか?

長谷川朋美:習慣の本にも書かせていただいたんですけど、私は朝起きて布団の中で過ごす5分と、夜寝る前の5分の過ごし方を大切にしていて。日中始まると色々バタバタして振り返る時間ってなかなかないから。だから朝目覚めて、いきなり起き上がるというよりは、5分布団の中で「今日はどんな一日にしたいかな」とかってイメージするんですよね。何をしたいかなとかって、行動をたてるっていうよりは、今日はどんな気持ちで過ごしたいかな、今日のテーマは何かなとか、心に描きます。
目覚めた瞬間の、夢か現実かみたいな時って、潜在意識とすごく繋がりやすい時なんですよね。
そして、描いたその日のイメージを潜在意識に落とすのですが、昼間は忙しかったり自分のやりたい事をして過ごしながら、夜寝る前に布団に戻ってきた時にまた振り返るんです。どんな一日だったかな、一日こんな気持ちで過ごせたかな、過ごせて無かったんだったらどうしてだろう、次チャレンジするんだったら何を変えたらいいのかなとか、今日はどんな事を人に声をかけてもらったかな、どんな事に対して感謝かなとか。その朝5分、夜5分が私は一番振り返る。

七瀬葉:その10分で人生変わりますねー!!

インタビュアー:七瀬さんは何かありますか?小さなおすすめのステップ。

七瀬葉:私は自分に対しても人に対しても伝える事を恐れないっていうのを大事にしてるんですけど、まず自分に対しては正直に思ったり感じたことを書き出すことを大切にしていて、よくやります。感情をすぐに書き出すっていうのは私の中でのおすすめの行動!

インタビュアー:それは夜されるんですか?

七瀬葉:そのときそのときでやっていくっていうのがやっぱりいいなと感じてますね。ノート一冊持ち歩いてもいいと思いますし、現代的にスマホにぱっといれてもいいと思いますし。

長谷川朋美:私もそれやってた、結構。

七瀬葉:感情って蓋をし始めると、どっちが良さそうかという視点で選ぶことはできても、ほんとは自分がどうしたいかってわからなくなったりとかね、すると思うんですよ。自分の感情を取り戻すのもダイエットにも凄く大事なステップかなって私は感じてます。

長谷川朋美:頭で考える理論とかじゃなくて、それが大事な場面もあるんだけれど、やっぱり心がベース。凄く頭がいい人とか、人に気を遣える人程、頭で考えて答えを出しちゃうから、それをずっと繰り返すともう心の声の感覚が鈍くなって聞けなくなってきちゃうんだよね。

七瀬葉: そういう生徒様も多くて。そういう方って行動を起こそうと思ったら本音じゃなくても出来ちゃうし、本音じゃなくても続けられちゃうし、自分が求めていないことでも一般的な他人目線で素敵なライフスタイルだと思われることを選んでしまうんですね。スキルで出来てしまって。でも自分の心が追いついてないと満たされて無かったりとか結果幸せを感じられてない。幸せそうに見えるけど自分が幸せを感じられていないとやっぱり満たされなさが残るので。自分にとってどうなのかっていうのが一番大事かなって凄く思います。

「一度きりの人生をどう生きたいか」

インタビュアー:朋美さんの本の中で、心の声を聞く為に、一日スマホをオフにされて、自分とだけ対話をする時間を取られていると書かれていたのですが、日常的にやられてるんですか?

長谷川朋美:丸一日とかはあまりないですが、家に帰ってきたら結構オフ。寝るちょっと前からは絶対オフにしてるし、自分と向き合う為にというよりは、自分の時間を誰かの用事で邪魔されたくないというか。あとは凄く大切な人と過ごす時とかも、オフか全然目につかない場所に放り投げるとか。自分のすぐ近くに置いておかないようにしてたりしますね。

七瀬葉:大事ですよね。いつでも連絡が取れてしまうと、気になりますもんね。それもやっぱり自分の軸を大事にするってところで、合わせていらっしゃるんですね。

長谷川朋美:休む時はとことん休むのが大事。自分が資本というか、自分が疲れてしまったら人を癒したり元気にする事もできないから。私は健康に関しては、まずはちゃんと寝る事。オフの時間をちゃんととって、オンの時に短い時間で如何に集中して成果を出せるかをコミットしたいので、しっかり寝て、しっかり食べ、しっかり遊ぶという根本を崩さない。

七瀬葉:かっこい〜。私ついなんかこう夜遅くまで作業しちゃったりとかするんですけどー…笑

長谷川朋美:私のパターンがいいとも限らない。結局先送りしてる部分もある。でも先送りが、納得した先送りならいいと思うのね。言い訳しながら先送りしてるならよくないけど、私は最初の本にも書いたんだけど、明日出来る事は明日するスタンスなんですよ。今日出来る事を今日のうちにって昔はそういうタイプだったけど、それで自分がきつくなったりしたから、出来るかぎり明日にします。私はそういうタイプだからそうしてるんですね。

七瀬葉:なるほどなるほど。なんかご年齢っていうことでも無いのかもしれないですけど、大体何歳くらいからそういうスタンスを切り替えわったとかありますか?相当バリバリされてたと思うんですよ、サロンを経営されてる時って。

長谷川朋美:30歳くらいかな。今から4年ぐらい前に、それはサロンを手放すタイミングでもあるし、私は主人を亡くしたタイミングでもあるから。自分の最大の人生のターニングポイントであり、もちろん今までで一番つらい経験でもあったんだけど、でもそこで一番大きく変わったポイントでもあったから。凄く感謝もしているし、彼がそういう風にしてくれたギフトみたいに今は思っているから、無駄にしたくないというか。

七瀬葉:自分自身を大事にする時間の優先順位を上げる事が最も大事なんだということを、彼からメッセージとして受け取られたっていうことなんでしょうか。

長谷川朋美:人生一度きりというのは色んな人が昔から言うことでもあるけど、やっぱり自分の身に起こらないと、本当に考えられなかったりするじゃない?彼はそれを生き方で示す人だったから。こんな風に生きたいなって思える人、メンターみたいな人だったから、そういう人に出会えて、一緒に過ごしたからこそ、100パーセント自分の生きたいように生きよう!って決めて、そこからブレなくなったかな。

七瀬葉:ライフスタイルとお仕事が近いし、フィックスもしてるし。でもどちらも邪魔して無いしっていうのがバランスというところで私も憧れます。私の場合は仕事に重きを置きがちなんですが、朋美さんのようなライフスタイルやワンちゃんとの暮らしにも憧れていて、自分もより理想のライフスタイルになるためにチャレンジしていきたいと思ってます。私の中のメンター的な存在なので、こうやってお話させてもらえる事がほんとに嬉しいなって改めて思います。幸せ〜!今後更にどんなところを目指して行かれてるのか、朋美さんの進路を聞いてみたいんですけど…

長谷川朋美:今は、昔ほど目標とかはないんです。もちろん直近の年内までにここまでして、来年これぐらいしようっていうのはあります。それって目標っていうより計画かな。絶対やるって決めてるからそれはあるんだけど、一言で言っちゃえば、その時々とにかく自分の価値観というか、自分の在りたい自分で100%生きることが、夢。そこを軸にして、多分仕事もあぁなりたい、こうなりたいってすぐ変わるし、全然違う事をいきなり始めたりとかもしちゃう性格って良く知ってるので、そういう物事の目標は無い。

七瀬葉:なるほど。ご自身を信頼されているんだということを凄く感じました。ご自身を信頼されてるからこそ、どの時にどんなイメージとかアイディアが浮かんでも、やっぱりやるだろうなって前提でだからこそ『具体的に決める以上に自分らしく毎日過ごす事の方が自分にとって人生有意義』っていうメッセージを凄く受け取りました〜素敵〜。

インタビュアー:七瀬さんは今後の目標って何かありますか?

七瀬葉:全国に美姿勢ダイエットコーチを増やして、自分のメソッドを伝えてくださる先生を増やすことです。ダイエットって伴走してサポートしてくれる存在がかなり大事だと思っていて。 自分の内面と向き合って、具体的に行動に移して変化していきたいときに一人で頑張るよりも、本やDVDだけの情報じゃなくて、実際に一緒に関わってくれる先生の存在が大きな支えになると思ったときに、 私一人しか先生がいないと本当に限られた人数のダイエットサポートしか出来ないので、先生になってくださる方を増やしたくて。 今も遠くから来てくださる生徒様がいらっしゃるんですけど、地方で悩んでいる女性達が自分のエリアでも講座が受けられたらと思うので、今まで「遠くても通いたい」というエネルギーを持って通ってくださった卒業生の皆さんが今後先生になってくれたらっていう気持ちが強くて。 やっぱり全国に広げていくってところで本の出版も考えてますし、メソッドをどう伝えていくか最短で最善を目指してスクールを発展させることが私の目標ですね。

長谷川朋美:素晴らしい!絶対叶うね、近い未来!!

「2人からのメッセージ」

インタビュアー:最後に読者の方へメッセージを頂けますでしょうか?

七瀬葉:まず、いま自分の事を好きになれない状態だとしても決して自分を責めなくていいし大丈夫だということ。本当はなりたい自分にはいつでもなっていけると思うんです。勇気を出してこうなりたいって一言だけでいいから言ってみて!!わがままになっていいから、小さな女の子に戻ったつもりで「本当はこうなりたいんだ」って一言まず言ってみることから初めてもらいたいなって思います。朋美さんはどうですか?

長谷川朋美:私は興味って結局心から沸き起こってくるものだと思うから、もっと心に耳をかたむけて、「今どんな気持ちなの?今どんな気分?楽しい?」とか「えーなんで楽しいの?」のように、小さい子供に声をかけるように純粋に質問してあげる事。そうやって普段からコミュニケーションがとれてると、いざ選択を迫られた時、決断の時に「あの時もこうだったからこうじゃない?」とか「これが私らしい!」とか心の声が内側から沸きあがってくると思うんですよね。だからこそ日頃から自分に声をかけて、スキンシップ・・・言葉だけじゃなく、自分でマッサージしてあげたりとか、スキンケアもスキンシップだと思うから、お手入れをしながら「あっ今日はいつもより肌が柔らかいなぁ」とか「硬くなってるけどどうしたの?」とかそういった小さいことを繰り返してあげてほしいなって思います。

七瀬葉:ステキなメッセージありがとうございます!!

長谷川朋美:頑張ってね!!

七瀬葉:ありがとうございます!!

ゲスト:長谷川 朋美 (はせがわ ともみ)さん

1981年生まれ。高校中退後、一人で上京、SHIBUYA109のカリスマ店員に。22歳で起業し、8年間でのべ6店舗のトータルビューティーサロンを経営。現在は美容・健康・ライフスタイル・メンタル・ビジネスなど、様々なセミナー・講演活動を行なう。「オーガニックなライフスタイル」をテーマとしたオンラインショップLUMIERE SELECTION・表参道のコンセプトストアLUMIERE LIFESTYLE SHOWROOMを運営するほか、商品・イベントのプロデュース・コンサルティングも数多く手がける。
ホームページはこちら>> http://tomomihasegawa.com/

ホスト:七瀬葉 (ななせよう)さん

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東宝芸能エンターテイメントダンサーとして活躍。ダンサーとして活動するなか過食症と戦い続け心とカラダのバランスをとることの大切さ痛感しボディメイクの道へ。ピラティスインストラクター、パーソナルストレッチトレーナーとしての経験を積み独立。美しく生きる心と身体の姿勢づくりとダイエットを組み合わせたオリジナルのメソッドは心の内面から自分と向き合いライフスタイルから理想の身体をつくるオンリーワンプログラム。

インタビュアー:境 美希(さかい みき)さん

2014年、パートナーと一緒に START PRODUCE を創業。「世の中を良くする1000人のウェブ上の舞台をつくる」をコンセプトに、活躍するソロプレナー(ひとり起業家・小規模事業者)に向けて、プロデュースやウェブ制作サービスを提供している。その人だけの世界観を大切に、言葉とデザインでウェブ上の舞台を創りだすことが得意。現在は「東京」と「福岡」の2拠点でデュアルライフを送りながら活動している。前職の起業家支援会社では、起業コンサルタントとして「起業家から創業70年の老舗企業」まで延べ1400社以上のコンサルティングやヒアリングを行う。
オフィシャルブログはこちら>> http://sakaimiki.com/